歴史
1993年10月26日に東京証券取引所に上場した。改正JR会社法が2001年6月に公布されると本州3社は同法の適用から除外され、JR東日本は純粋民間会社(非特殊会社)となった。2002年6月21日、日本鉄道建設公団が保有していた株式50万株がすべて売却され、完全民営化を達成した。これはJRグループで完全民営化を果たした4社の中で最も早い。日経平均株価およびTOPIX Large70の構成銘柄の一つで、かつては名古屋・大阪の両証券取引所にも重複上場していた。
首都圏などの在来線に加え、東京以北の新幹線のうち北海道新幹線を除くすべてを運営しており、東北新幹線・上越新幹線・北陸新幹線(JR西日本と共同運営)およびミニ新幹線の山形新幹線・秋田新幹線がこれにあたる。1991年6月20日に東北新幹線東京駅 - 上野駅間が開業し、1992年7月1日に山形新幹線、1997年3月22日に秋田新幹線が開業した。同年10月1日には北陸新幹線高崎駅 - 長野駅間(長野新幹線)が開業し、並行する信越本線のうち横川駅 - 軽井沢駅間は廃止、軽井沢駅 - 篠ノ井駅間はしなの鉄道に移管された。東北新幹線は2002年12月1日に盛岡駅から八戸駅まで、2010年12月4日に新青森駅まで延伸し、並行する東北本線の区間はIGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道に移管された。2015年3月14日には北陸新幹線長野駅 - 金沢駅間が開業してJR東日本は長野駅 - 上越妙高駅間の営業主体となり、同日に上野東京ラインも開業した。2016年3月には同月に開業した北海道新幹線との直通運転を開始した。
早くから鉄道以外の事業への多角化を進め、駅構内の売店、ショッピングセンター、オフィス、ホテル、住宅などからなる「生活サービス事業」とSuica事業を展開してきた。2001年11月18日にサービスを開始したICカード乗車券「Suica」は、2004年にJR西日本の「ICOCA」との相互利用を始め(Suicaが他社のICカード乗車券と相互利用できるようになったのはこれが初めて)、2007年には「PASMO」、2013年には全国の交通系ICカードとの相互利用に広がった。Suicaの発行枚数は8000万枚を超え、モバイルSuicaの利用者数も2000万人を突破している。JR東日本は2002年に東京モノレールを買収し(現在の出資比率は70%)、2012年には東急車輛製造の鉄道車両事業を取得して総合車両製作所(J-TREC)とし、2024年5月には楽天銀行と協業して金融サービス「JRE BANK」を開始した。海外では、JR東日本がアベリオ、三井物産とともに出資し、15%の株式を保有していたウェスト・ミッドランズ・トレインズが2017年12月にイングランドのウェスト・ミッドランズ・フランチャイズの運行を開始した。JR東日本は2021年9月に保有株式をアベリオに売却している。
2004年10月23日の新潟県中越地震では上越新幹線が脱線し、2005年12月25日には羽越本線脱線事故(「いなほ」14号の事故)が発生した。2011年3月11日の東日本大震災では東北方面の路線を中心に甚大な被害を受けて過去最大の減収を記録した。東北新幹線は4月29日に全線で運転を再開し、被災した気仙沼線・大船渡線の区間は2012年から2013年にかけてBRT(バス・ラピッド・トランジット)で復旧した(同区間の鉄道事業は2020年に廃止)。震災で最後まで不通だった常磐線の区間も2020年3月に運転を再開した。2019年10月には台風19号で長野新幹線車両センターが浸水して10編成(うち2編成はJR西日本所有)が水没し、2022年3月16日の福島県沖地震では東北新幹線が脱線した。2020年9月には新型コロナウイルス感染症による鉄道利用減を主因として民営化後初の連結最終赤字見通しを公表した。
2025年3月1日時点の営業キロは計7,302.2km(BRT区間除く)でJRグループ各社の中で最長であり、日本最大の鉄道事業者である。鉄道会社としては輸送人数×距離で世界最大で、運輸収入ではドイツ鉄道と比肩する規模である。1日の平均輸送人員は約1,608万人(2024年度)である。新幹線では優先貨物輸送サービス「Hakobyun」を行っており、貨物専用に改造したE3系の編成も用いている。2026年3月14日には消費税率改定以外では会社発足以来初の運賃改定を実施した。
年表
- 19874月1日、日本国有鉄道が分割民営化され、東日本旅客鉄道株式会社が発足。国鉄から長野・新潟および東北・関東地方の各鉄道管理局が管理していた鉄道事業を引き継いだ。
- 19916月20日、東北新幹線東京駅 - 上野駅間が開業し、東京駅への延伸を果たした。
- 19927月1日、山形新幹線が開業した。
- 199310月26日、東京証券取引所に株式を上場した。
- 19973月22日に秋田新幹線が開業。9月29日には本社を丸の内の旧国鉄本社ビルから渋谷区代々木へ移転し、10月1日には北陸新幹線高崎駅 - 長野駅間(長野新幹線)が開業した。
- 200111月18日、ICカード乗車券「Suica」のサービスを開始した。
- 20026月21日、日本鉄道建設公団保有の株式50万株がすべて売却され、完全民営化を達成。12月1日には東北新幹線盛岡駅 - 八戸駅間が開業した。
- 200410月23日、新潟県中越地震により鉄道施設に甚大な被害が発生し、上越新幹線が脱線した。
- 201012月4日、東北新幹線八戸駅 - 新青森駅間が開業した。
- 20113月11日、東日本大震災により東北方面の路線を中心に甚大な被害を受け、過去最大の減収を記録。東北新幹線は4月29日に全線で運転を再開した。
- 20153月14日、北陸新幹線長野駅 - 金沢駅間が開業し、JR東日本は長野駅 - 上越妙高駅間の営業主体となった。同日、上野東京ラインが開業した。
- 20209月16日、新型コロナウイルス感染症による鉄道利用減を主因として、2021年3月期に民営化後初の連結最終赤字となる見通しを公表した。
- 20263月14日、消費税率改定以外では会社発足以来初となる運賃改定を実施した。
出典
最終更新:2026年10月16日