歴史
1988年(昭和63年)4月10日に本四備讃線(瀬戸大橋線)が全線開通した。発足から4年間は最も収入の多い路線である山陽新幹線を新幹線鉄道保有機構から借り受けていたが、1991年(平成3年)10月1日に同線の施設を同機構から9741億円の長期債務を負って買い取った。1993年(平成5年)3月18日には山陽新幹線で「のぞみ」が運転を開始し、1994年(平成6年)6月には関西空港線が開業した。1995年(平成7年)1月17日の阪神・淡路大震災では在来線で列車8本が脱線して六甲道駅を中心に高架橋や柱が大きな被害を受け、始発列車の前に地震が起きた山陽新幹線でも橋脚の損壊や高架橋の崩落など大きな被害を受けたが、在来線は同年4月1日に、山陽新幹線は同年4月8日に全線復旧した。1996年(平成8年)の株式公開では日本国有鉄道清算事業団が同社株式の68.3%を売却し、同年10月8日に東京・大阪・名古屋の各証券取引所に、同月15日に京都・広島・福岡の各証券取引所に株式を上場した。1998年(平成10年)10月に清算事業団が解散すると保有株式は日本鉄道建設公団に移り、同公団は2003年(平成15年)10月に鉄道建設・運輸施設整備支援機構に統合された。2001年(平成13年)の改正JR会社法により本州3社が同法の適用から除外され、2004年(平成16年)3月12日には鉄道建設・運輸施設整備支援機構が保有株式を全て売却し、完全民営化を達成した。
一方で重大事故も経験した。1991年(平成3年)5月14日、滋賀県甲賀郡信楽町(当時)で、信楽高原鐵道線に乗り入れたJR西日本の臨時列車が同社の列車と正面衝突し、運転士と乗客を合わせて42名が死亡、614名が重軽傷を負う信楽高原鐵道列車衝突事故が発生した。2005年(平成17年)4月25日には福知山線(JR宝塚線)尼崎駅 - 塚口駅間で列車脱線事故(JR福知山線脱線事故)が発生し、運転士と乗客を合わせて107名が死亡、562人が重軽傷を負った。不通となった区間は同年6月19日に運転を再開したが、この事故によりJR西日本にある様々な問題点が明らかになり、日本の鉄道業界にも大きな影響を与えた。2017年(平成29年)12月11日には、山陽新幹線と東海道新幹線を直通運行していたJR西日本所有車両による「のぞみ34号」の台車に亀裂が生じていることが名古屋駅で発見される重大インシデントが発生した。その後の一年間で走行管理班の復活や保守・検査部門の拡充などの安全向上策を実施し、振動などから異常を検知する装置の新幹線車両への取り付けを進めるとした。
2003年(平成15年)11月1日にICカード「ICOCA」のサービスを開始した。2011年(平成23年)3月12日には山陽新幹線が博多駅まで延伸開業した九州新幹線と相互直通運転を開始して「さくら」「みずほ」の運転が始まり、同年5月4日に大阪ステーションシティが開業した。2015年(平成27年)3月14日の北陸新幹線長野駅 - 金沢駅間開業ではJR西日本が上越妙高駅 - 金沢駅間の営業主体となり、並行する北陸本線金沢駅 - 直江津駅間をIRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道・えちごトキめき鉄道に経営分離した。2018年(平成30年)4月1日には三江線(108.1km)が廃止された。JR発足後、路線距離が100kmを超える鉄道路線の全線廃止は本州では初の事例である。同年7月の平成30年7月豪雨では中国地方を中心に多くの路線が被災し、最後まで不通だった区間は2019年(令和元年)10月に運転を再開した。コロナ禍では2021年(令和3年)4月に過去最大の年間赤字となる2332億円の損失を発表し、2022年(令和4年)4月には東京証券取引所プライム市場へ移行した。名古屋・福岡の各証券取引所での上場は2020年(令和2年)12月に終了している。2023年(令和5年)3月18日に大阪駅(うめきたエリア)地下ホームが開業し、2024年(令和6年)3月16日には北陸新幹線金沢駅 - 敦賀駅間が開業して、並行する北陸本線金沢駅 - 敦賀駅間をIRいしかわ鉄道・ハピラインふくいに経営分離した。現在の鉄道営業エリアは山陽新幹線の新大阪駅 - 博多駅間全線、北陸新幹線の上越妙高駅 - 敦賀駅間、および近畿圏・北陸・中国地方の大部分と信越地方・福岡県の一部の在来線で、鉄道路線網は2府16県に及ぶ。総営業キロ数は4,897.5km、駅数は1,150駅で、いずれも日本の鉄道事業者ではJR東日本に次いで多い。連結売上のうち鉄道などの運輸部門は約5割を占め、残りは流通業や不動産業、ホテル業などの非鉄道部門で、三越伊勢丹と共同で設立したジェイアール西日本伊勢丹が京都駅の百貨店ジェイアール京都伊勢丹を営む。株式は日経平均株価およびTOPIX Large70の構成銘柄で、日経平均株価に採用されているJRグループの会社は同社とJR東日本・JR東海の3社のみである。
年表
- 19874月1日、国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道が発足。大阪・天王寺・福知山・岡山・米子・広島・金沢の各鉄道管理局と新幹線総局(山陽新幹線)などが管理していた鉄道事業・船舶事業を引き継いだ。
- 19884月10日、本四備讃線(瀬戸大橋線)が全線開通し、快速「マリンライナー」が運転を開始。
- 19915月14日、信楽高原鐵道線に乗り入れたJR西日本の臨時列車が同社の列車と正面衝突し、運転士と乗客合わせて42名が死亡、614名が負傷(信楽高原鐵道列車衝突事故)。10月1日、山陽新幹線の施設を新幹線鉄道保有機構から買い取った。
- 19933月18日、山陽新幹線で「のぞみ」が運転を開始。
- 19951月17日、阪神・淡路大震災が発生し甚大な被害を受ける。在来線では列車8本が脱線し、山陽新幹線でも橋脚損壊や高架橋崩落が発生。在来線は4月1日、山陽新幹線は4月8日に全線復旧。
- 199610月8日に東京・大阪・名古屋の各証券取引所、10月15日に京都・広島・福岡の各証券取引所に株式上場。この株式公開で日本国有鉄道清算事業団が同社株式の68.3%を売却した。
- 19973月8日、JR西日本初の地下路線となるJR東西線が開業。3月22日には500系新幹線電車が「のぞみ」として山陽新幹線で営業運転を開始。
- 200311月1日、ICカード「ICOCA」のサービスを開始。
- 20043月12日、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構が保有していた株式が全て売却され、完全民営化。
- 20054月25日、福知山線(JR宝塚線)尼崎駅 - 塚口駅間で運転士と乗客合わせて107名が死亡、562人が負傷する列車脱線事故(JR福知山線脱線事故)が発生。不通区間は6月19日に運転再開。この事故によりJR西日本の様々な問題点が明らかになり、日本の鉄道業界にも大きな影響を与えた。
- 20113月12日、山陽新幹線が博多駅まで延伸開業した九州新幹線と相互直通運転を開始し、「さくら」「みずほ」が運転開始。5月4日には大阪ステーションシティが開業。
- 20153月14日、北陸新幹線長野駅 - 金沢駅間が開業し、JR西日本は上越妙高駅 - 金沢駅間の営業主体となる。並行する北陸本線金沢駅 - 直江津駅間はIRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道・えちごトキめき鉄道に経営分離。
- 20184月1日、三江線(108.1km)が廃止。JR発足後、路線距離100km超の鉄道路線の全線廃止は本州初の事例。7月5日からの平成30年7月豪雨では中国地方を中心に多くの路線が被災し、最後まで不通だった芸備線の区間は2019年10月23日に運転再開。
- 20243月16日、北陸新幹線金沢駅 - 敦賀駅間が開業。並行する北陸本線金沢駅 - 敦賀駅間はIRいしかわ鉄道・ハピラインふくいに経営分離。
出典
最終更新:2026年10月16日