歴史
京葉線は当初、旅客線ではなく貨物線として計画された。これは、東京に達する東海道・中央・東北・常磐・総武の放射5幹線を環状に結ぶ「東京外環状線」構想の一部で、川崎市の塩浜操車場から東京湾沿いに千葉県の木更津へ至る貨物鉄道として、日本鉄道建設公団により大都市交通線(D線)として建設されたものである。路線の大部分は貨物扱いを前提に高架で設計され、西船橋駅付近で支線と本線がなすデルタ線は、その貨物向け設計の名残である。計画は後に貨物線から旅客線へと変更された。
建設は段階的に進められた。1975年5月10日、まず蘇我駅と千葉貨物ターミナル駅とを結ぶ6.5 kmの区間が貨物線として先行開業し、蘇我駅から都川信号場までは川崎製鉄の専用線を借用していた。1986年3月3日には千葉港駅(現・千葉みなと駅)までの区間で旅客営業が始まった。1988年12月1日には新木場駅までの延伸と市川塩浜駅 - 西船橋駅間が開業し、この日にJRで初めてATS-Pの本格運用が始まったほか、武蔵野線からの直通運転も開始された。1990年3月10日には東京駅 - 新木場駅間が開業して全線が開通し、快速・通勤快速の運転と205系の投入が同時に行われた。東京駅の京葉線ホームは有楽町駅とのほぼ中間の地下にあり、計画されながら実現しなかった成田新幹線(成田空港への高速線)の東京駅として予定されていた場所に位置する。他の路線のホームから離れているため、東京駅での乗り換えには長い距離を歩く必要がある。
京葉線とりんかい線は、ともに東京外環状線構想の中で計画された点で起源を同じくする。新木場駅以西は東京貨物ターミナル駅へ続く計画であり、ほぼ完成していたその区間のトンネルは、1990年代に人工島・お台場が商業・観光地として発展した際、東京臨海高速鉄道りんかい線に転用された。両線をつなぐ連絡線は現在も残るが、使われるのは団体専用列車に限られ、その多くは東京ディズニーリゾートへ向かう団体客を運ぶ。
現在、JR東日本が全線を第一種鉄道事業者として運営し、日本貨物鉄道(JR貨物)が西船橋駅 - 蘇我駅間で第二種鉄道事業者として貨物輸送を担う。鉄道施設は、建設にあたった公団の業務を承継した鉄道建設・運輸施設整備支援機構が保有してJR東日本に貸し付けているが、貸付期間を終えた一部区間はJR東日本に譲渡されている。本線は東京と千葉方面とを結ぶ総武本線のバイパス的役割を果たし、蘇我駅で内房線・外房線と接続して、特急「わかしお」「さざなみ」が房総方面へ運行されるほか、各駅停車・快速が内房線・外房線・東金線へ直通する。2016年8月20日には路線記号JEを用いた駅ナンバリングが導入され、2023年3月18日には最も新しい駅である幕張豊砂駅が開業した。京葉線用の車両にはE233系5000番台(2010年7月1日運用開始)と209系500番台が使用され、新習志野駅付近の京葉車両センターに配置されている。最混雑区間である葛西臨海公園駅 - 新木場駅間の混雑率は、1990年代後半には190%前後で推移し、並行する東京メトロ東西線に次ぐ混雑路線であったが、2024年度には119%となった。2023年度の平均通過人員は1日あたり15万8945人である。2024年3月のダイヤ改正では、ラッシュ時の快速が大幅に削減され通勤快速が廃止されたことに対し、千葉県が反発し、地元自治体や県の要望により早朝の上り快速2本のみが残された。
この路線の駅
本マップ収録の全19駅(五十音順)。各駅を選ぶとその駅のページを開けます。
- 稲毛海岸Inage-Kaigan
- 越中島Etchujima
- 海浜幕張Kaihin-Makuhari
- 葛西臨海公園Kasai-Rinkai Park
- 検見川浜Kemigawahama
- 市川塩浜Ichikawa-Shiohama
- 新浦安Shin-Urayasu
- 新習志野Shin-Narashino
- 新木場Shin-kiba
- 西船橋Nishi-Funabashi
- 千葉みなとChiba-Minato
- 蘇我Soga
- 潮見Shiomi
- 東京Tokyo
- 南船橋Minami-Funabashi
- 二俣新町Futamata-Shinmachi
- 八丁堀Hatchobori (Tokyo)
- 舞浜Maihama
- 幕張豊砂Makuharitoyosuna
年表
この年表は英語のみです。
- 197510 May: the first section opens as a freight line, a 6.5 km link between the Chiba Freight Terminal and the freight yard beside Soga Station (using a Kawasaki Steel private line to reach Soga).
- 19863 March: passenger service begins on the section ending at Chiba-kō (now Chibaminato).
- 19871 April: JNR is privatised; JR East takes over the line and JR Freight becomes the Class-2 operator on the Chiba Freight Terminal–Soga section.
- 19881 December: extended west to Shin-Kiba and the Ichikawashiohama–Nishi-Funabashi link opens; first full operational use of ATS-P on the JR network; through service from the Musashino Line begins.
- 199010 March: the final section between Tokyo and Shin-Kiba opens, completing the line; rapid and commuter-rapid services and the 205 series are introduced. Tokyo Station's platforms lie on the site planned for the Tokyo terminus of the Narita Shinkansen, which was never completed.
- 199116 March: the Wakashio and Sazanami limited express services are rerouted via the Keiyō Line.
- 199214 March: Chiba-kō Station is renamed Chibaminato to avoid confusion with Chiba Port.
- 20002 December: JR Freight becomes the Class-2 operator on the Nishi-Funabashi–Soga section and freight trains begin running over it.
- 20101 July: the E233-5000 series enters revenue service.
- 201620 August: station numbering is introduced, with the prefix JE assigned from Tokyo to Chibaminato. ATOS train management was introduced on 25 September 2016.
- 202318 March: Makuhari-Toyosuna Station opens between Kaihin-Makuhari and Shin-Narashino, the line's newest station.
- 202416 March: a timetable revision sharply reduces rapid services and abolishes the commuter-rapid service in the rush hours, leaving only two early-morning westbound rapid trips.
出典
ギャラリー 3枚
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