歴史
各務原線は名鉄自身が手がけた事業として始まったわけではない。発起人は沿線の有力者や美濃電気軌道、名古屋鉄道(旧名鉄)に計画への参加を募った。1923年6月19日に稲葉郡北長森村 - 同郡鵜沼村間の鉄道免許が下付され、同年12月には起点が岐阜市内に変更された。
建設は段階的に進められた。最初の区間は1926年1月21日に安良田駅 - 補給部駅前駅間で開業した。続いて1926年8月1日に区間が延伸され、1927年9月20日にさらに延長された。そして1928年12月28日に長住町駅 - 安良田駅間が開業して全通した。開業時の電化方式は直流600ボルトであった。
1935年3月28日、路線を保有していた会社が名岐鉄道に吸収合併され、路線は同社の各務原線となった。その数か月後の1935年8月1日には、名岐鉄道が愛知電気鉄道と合併して社名を名古屋鉄道(名鉄)に改め、これが今日この路線を運営する会社となった。
名鉄のもとで路線は順次改良された。岐阜側から苧ヶ瀬までの区間は、1938年から1942年にかけて行われた一連の工事で複線化された。第二次世界大戦中の1944年にはいくつかの駅が休止され、飛行場や軍施設を抱える各務原は1945年に空襲を受けた。休止した駅のうち3駅は1946年と1947年に営業を再開している。
1964年3月15日、最後に残っていた単線区間である苧ヶ瀬 - 新鵜沼間が複線化され、架線電圧が直流600ボルトから1,500ボルトに昇圧されるとともに、犬山線との直通運転が開始された。昇圧により路線の最高速度は65キロメートル毎時から85キロメートル毎時へと引き上げられた。
その後の数十年で路線の接続関係は変化した。1970年からは田神駅での短い連絡線を介して美濃町線からの直通列車が各務原線へ乗り入れたが、この運転形態は2005年4月1日に田神線・美濃町線が廃止されたことで終了した。2005年1月29日には複数の駅が改称され、起点の駅は名鉄岐阜駅となった。ワンマン運転は2023年3月18日に始まった。
この路線の駅
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年表
- 19236月19日:稲葉郡北長森村 - 同郡鵜沼村間の鉄道免許状が下付される。
- 19244月13日:各務原鉄道株式会社が設立される(社長:中島淳、資本金:100万円)。
- 19261月21日:最初の区間として安良田駅 - 補給部駅前駅間が開業(直流600Vで電化)。
- 19268月1日:各務野駅 - 二聯隊前駅間が開業し延伸。
- 19279月20日:二聯隊前駅 - 東鵜沼駅間が開業し延伸。
- 192812月28日:長住町駅 - 安良田駅間が開業して全通する。
- 19353月28日:路線を保有する会社が名岐鉄道に吸収合併され、路線は名岐鉄道の各務原線となる。
- 19358月1日:名岐鉄道が愛知電気鉄道と合併し、社名を名古屋鉄道(名鉄)に改める。
- 1938複線化が始まる。7月18日に長住町駅 - 田神駅間が複線化され、1938年から1942年にかけての岐阜 - 苧ヶ瀬間の段階的な複線化の一部となる。
- 194210月22日:二十軒駅 - 苧ヶ瀬駅間が複線化され、岐阜 - 苧ヶ瀬間の複線化が完了する。
- 19456月22日:第二次世界大戦中の各務原空襲により、路線の駅が被災する。
- 19643月15日:最後の単線区間(苧ヶ瀬 - 新鵜沼間)が複線化され、架線電圧が600Vから1,500Vに昇圧、犬山線との直通運転が開始される。最高速度は65km/hから85km/hに向上する。
- 19706月25日:田神線が開業し、田神駅で美濃町線からの直通列車が各務原線へ乗り入れるようになる。
- 20051月29日:複数の駅が改称され、起点の駅が新岐阜駅から名鉄岐阜駅となる。
- 20054月1日:田神線・美濃町線が廃止され、美濃町線からの直通運転が終了する。
- 20233月18日:ワンマン運転が開始される。
出典
最終更新:2026年10月16日