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日本の寝台列車

Sleeper Trains & the Blue Trains

20世紀後半、日本を夜どおしかけて横断するロマンあふれる手段といえば、寝台列車だった。寝台車を主体とし、旅行者が横になって一晩眠り、目を覚ますころには数百キロ先にいる——そんな列車である。

なかでも名高かったのが「ブルートレイン」(Burū Torein)で、これは特定の一列車の愛称ではなく、その客車が共通してまとった青色の車体に由来する総称だった。ときに「動くホテル」とも呼ばれたブルートレインは、新幹線や高速バス、航空機がその客を少しずつ奪っていくまで、数十年にわたって走り続けた。

歴史

ブルートレインの時代は、1958年(昭和33年)に始まった。この年、東京と博多を結ぶ夜行特急「あさかぜ」が、新造の20系客車に置き換えられたのである。20系は日本の客車史における画期であった。日本の客車として初めて「固定編成」の考えに基づいて造られ、空調を備え、この一群の列車全体の呼び名のもととなった青い塗色をまとっていた。国鉄はその後、この構想を全国へと広げていった。

1960年代を通じて愛称付き夜行特急の網は広がり、のちには14系・24系の寝台客車が続いた。このうち24系25形は1974年に登場し、2段式の寝台を備えていた。ブルートレインは1970年代末に人気の頂点を迎え、多くの小説に登場した。

1975年以降、運賃・各種料金の大幅な値上げに加え、新幹線や高速道路網、航空路線の整備が進んだ結果、寝台列車を含む夜行列車の利用客は激減した。その後の数十年間、新幹線や地方空港、高速バスが、同じ移動をより速く、ときにはより安く済ませる手段となった。車両の老朽化と夜間要員の不足もまた、寝台列車には不利に働いた。

2005年における東京から西へ向かう寝台列車の利用は、1987年のおよそ5分の1にまで落ち込んでいた。廃止はその後、波のように続いた。「さくら」と元祖「あさかぜ」は2005年に廃止され、「出雲」が2006年3月にこれに続き、「なは」「あかつき」「銀河」が2008年3月に姿を消した。九州方面へ向かう「はやぶさ」「富士」は2009年3月に最後の旅立ちを迎えた。「北陸」は2010年3月13日に終わり、「日本海」は2012年3月に廃止され、「あけぼの」は2014年3月15日に臨時列車へと退いた。

最後まで残った長距離寝台の大物は、北海道へ向かう列車だった。JR西日本の発表によれば、豪華な「トワイライトエクスプレス」の最後の定期列車は、2015年3月12日に大阪と札幌をそれぞれ発車した。上野と札幌を結ぶ名高い夜行「北斗星」は2015年3月14日のダイヤ改正で定期運行を終え、2015年8月22日に臨時列車として最後の運行を行った。同じ北海道路線の豪華寝台「カシオペア」は、2016年3月に定期運行を終えた。

在来線の寝台列車で一つだけ、この淘汰を生き延びたものがある。JR東海とJR西日本が共同で開発し、1998年7月に登場した285系電車が担う、併結運転の夜行特急「サンライズ出雲」「サンライズ瀬戸」である。今や日本で定期運行される寝台付きの列車はこれらだけであり、かつて密に張りめぐらされた網のただ一つの生き残りである。

しかし寝台列車は、市場の対極で、豪華な「クルーズトレイン」として生まれ変わった。これらは単に乗客を地点間で運ぶのではなく、鉄道の旅そのものを楽しむための列車である。先頭を切ったのはJR九州で、豪華寝台周遊列車「ななつ星 in 九州」は2013年10月15日に営業運転に入った。これにJR東日本が2017年5月1日に「TRAIN SUITE 四季島」で続き、JR西日本も同年6月17日に「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の運行を開始した。

年表

  • 1958ブルートレインの時代が始まる。夜行特急「あさかぜ」(東京〜博多)が新造の青い20系客車に置き換えられる。
  • 197424系25形寝台車が登場し、2段式の寝台を備える。
  • 1975運賃・各種料金の大幅な値上げと、新幹線・高速道路網・航空路線の整備により、夜行列車の利用客が激減し始める。
  • 1978ブルートレインが1970年代末に人気の頂点を迎え、多くの小説に登場する。
  • 1989豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス」が運行を開始。
  • 1998285系寝台電車が登場(7月)。
  • 2005「さくら」と元祖「あさかぜ」が廃止。この年の東京から西へ向かう寝台列車の利用は1987年のおよそ5分の1。
  • 2006寝台特急「出雲」が廃止(3月)。
  • 2008「なは」「あかつき」「銀河」が廃止(3月)。
  • 2009九州方面へ向かう寝台「はやぶさ」「富士」が最終運行(3月)。
  • 2010寝台特急「北陸」が廃止(3月13日)。
  • 2013JR九州の豪華クルーズ寝台「ななつ星 in 九州」が営業運転を開始(10月15日)。
  • 2014「あけぼの」が臨時列車へと縮小(3月15日)。
  • 2015二つの象徴が終わる。「トワイライトエクスプレス」(3月12日発の列車が最後の定期運行)と「北斗星」の定期運行(3月14日のダイヤ改正)。「北斗星」の臨時最終運行は8月22日。
  • 2016「カシオペア」が定期運行を終了(3月)。定期運行の寝台付き列車は「サンライズ出雲」「サンライズ瀬戸」のみとなる。
  • 2017豪華クルーズトレインがさらに二つ登場。JR東日本「TRAIN SUITE 四季島」(5月1日)とJR西日本「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」(6月17日)。

出典