歴史
この路線は、すでに嵐山の軌道を傘下に収めていた電気・軌道兼業の京都電燈によって建設された。開業は2段階で行われた。1925年(大正14年)11月3日、京都電燈は当時北野天満宮の南側にあった北野駅から高雄口駅(現・宇多野駅)までの最初の区間を開業した。1926年(大正15年)3月10日には高雄口駅から帷子ノ辻駅まで延伸され、既設の嵐山本線とつながって全線が開通した。
1929年(昭和4年)4月16日、御室駅―妙心寺駅間で正面衝突事故が起き、運転士1名が死亡した。1930年(昭和5年)頃には鳴滝駅―常盤駅間が複線化された。全線の複線化を目指す計画も始められたが結局頓挫し、今日に至るまで複線はこの区間のみである。1942年(昭和17年)3月2日、路線は新たに発足した京福電気鉄道に譲渡され、以来同社が運営を続けている。
北野側の末端は再編を経て短縮された。1943年(昭和18年)10月1日には白梅町駅が新設され、途中の小松原駅が休止となり、小松原駅は1945年(昭和20年)6月4日に正式に廃止された。次いで起点であった北野駅自体が廃された。今出川通の拡幅工事に伴い、北野―白梅町間は1958年(昭和33年)7月に休止、同年9月16日に廃止され、その際に白梅町駅は北野白梅町駅と改称されて、以後この線の起点となった。
ワンマン運転は1982年(昭和57年)1月9日に始まった。2002年(平成14年)7月1日には大人200円(小児100円)の均一運賃が、スルッとKANSAIとともに導入された。列車は通常、線内を往復する1両単行で運転され、日中は10分間隔である。観光シーズンには2両編成となる。早朝には西院車庫からの出庫を兼ねた嵐山本線西院発北野白梅町行きが2本のみ直通する。
2006年度から京福は「嵐電ブラッシュ・アップ プロジェクト」を推し進めた。2007年(平成19年)3月19日には嵐山本線と北野線が「嵐電」の名のもとに統一され、北野線では竜安寺道駅が龍安寺駅、御室駅が御室仁和寺駅、高雄口駅が宇多野駅に改称されたほか、同線で試用されていた駅番号とラインカラーが正式に導入された。2008年(平成20年)4月1日には帷子ノ辻駅・北野白梅町駅で発車メロディが導入され、2011年(平成23年)4月1日にはPiTaPaと自社専用の「らんでんカード」が導入され、2013年(平成25年)3月23日には嵐山本線と同時に交通系ICカードの全国相互利用が始まった。2016年(平成28年)4月1日には常盤駅―帷子ノ辻駅間に撮影所前駅が新たに開業し、2020年(令和2年)3月20日には等持院駅が等持院・立命館大学衣笠キャンパス前駅に改称された。
北野線と嵐山本線の沿線には、世界遺産をはじめとする多くの観光地がある。
この路線の駅
本マップ収録の全10駅(五十音順)。各駅を選ぶとその駅のページを開けます。
年表
- 192511月3日:京都電燈が北野駅―高雄口駅(現・宇多野駅)間を開業。
- 19263月10日:高雄口駅―帷子ノ辻駅間が開業し、嵐山本線とつながり全通。
- 19294月16日:御室駅―妙心寺駅間で正面衝突事故が発生し、運転士1名が死亡。
- 1930頃:鳴滝駅―常盤駅間が複線化される(全線複線化を目指すも計画は頓挫)。
- 19423月2日:京福電気鉄道に譲渡され、以後同社が運営する。
- 194310月1日:白梅町駅が開業し、小松原駅が休止。
- 19456月4日:白梅町駅―等持院駅間の小松原駅が廃止。
- 19589月16日:(同年7月に休止していた)北野駅―白梅町駅間を廃止し、白梅町駅を北野白梅町駅に改称。同駅が起点となる。
- 19821月9日:ワンマン運転を開始。
- 20027月1日:均一運賃化(大人200円・小児100円)と同時にスルッとKANSAIを導入。
- 20073月19日:嵐山本線・北野線を「嵐電」に統一。竜安寺道を龍安寺、御室を御室仁和寺、高雄口を宇多野に改称し、駅番号とラインカラーを正式導入。
- 20084月1日:帷子ノ辻駅・北野白梅町駅で発車メロディを導入。
- 20114月1日:PiTaPaと自社専用の「らんでんカード」を導入。
- 20133月23日:嵐山本線と同時に交通系ICカードの全国相互利用を開始。
- 20164月1日:常盤駅―帷子ノ辻駅間に撮影所前駅が開業。
- 20203月20日:等持院駅を等持院・立命館大学衣笠キャンパス前駅に改称。
出典
最終更新:2026年10月16日