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岳南鉄道線

Gakunan Railway Line

岳南鉄道線(がくなんてつどうせん)は、静岡県富士市にある営業キロ9.2キロメートルの鉄道路線で、吉原駅と岳南江尾駅を結び、吉原駅で東海道本線と接続する。軌間1,067ミリメートルの狭軌で、全線単線、直流1,500ボルトで電化されている。路線は富士市の工場地帯を縫って走り、2013年からは岳南電車株式会社(岳南電車)が運営している。かつては沿線の工場の貨物輸送で賑わったが、現在は夜間に車内から見える工場の灯りで知られる短い地方旅客路線となっている。

静岡2 km
岳南鉄道線の路線図 · 静岡県 · 境界: 国土数値情報(国交省)・GSI

歴史

この路線は公共鉄道としてではなく、工場専用線として始まった。1936年8月5日、富士に工業地帯を築く取り組みの一環として、日産重工業専用鉄道がこの地域で使用を開始した。公共鉄道としての営業は第二次世界大戦後に始まり、運営会社である岳南鉄道が段階的に路線を開業させた。最初の区間である鈴川駅(現在の吉原駅)から吉原本町駅までが、1949年11月18日に開業した。

岳南鉄道はその後の数年間で路線を延伸した。吉原本町駅から当時の吉原駅(現在の本吉原駅)までの区間が1950年4月18日に開業し、続いて岳南富士岡駅までの区間が1951年12月20日に開業した。1953年1月20日には岳南富士岡駅から岳南江尾駅までの最後の区間が開業し、現在の路線長で全線が開通した。1956年4月10日には鈴川駅が吉原駅に、それまでの吉原駅が本吉原駅に改称された。

1969年9月10日、架線電圧が600ボルトから現在の直流1,500ボルトに昇圧された。その20日後の9月30日には、吉原駅と左富士信号所の間で電車と貨車が衝突し、126人が負傷する事故が起きた。1982年には信号所2か所が廃止された。ワンマン運転(運転士のみ乗務)は1997年3月22日に一部列車で始まり、同年12月12日に全列車へ拡大された。

長く路線の収益の柱であった貨物輸送は、数十年かけて縮小されていった。須津駅 - 岳南江尾駅間の貨物営業は1984年2月1日に廃止され、長い衰退の末、路線に残る貨物列車の運行はすべて2012年3月に終了した。以後、路線は旅客輸送のみとなっている。

鉄道事業は富士急行の子会社である岳南鉄道によって運営されてきたが、2013年4月1日、路線の運営は岳南鉄道から、新たに設立された子会社である岳南電車株式会社(岳南電車)へと移管され、以後この会社が路線を運営している。この変更により、鉄道事業が独立した会社へと分離された。

旅客時代の路線は、富士の工場群という立地を生かした観光に力を入れてきた。2014年7月18日には日本夜景遺産に認定された。

この路線の駅

年表

  • 19368月5日:富士に工業地帯を築く取り組みの一環として、日産重工業専用鉄道が使用を開始する。
  • 194911月18日:岳南鉄道により鈴川駅(現・吉原駅) - 吉原本町駅間が開業。
  • 19504月18日:吉原本町駅 - 吉原駅(現・本吉原駅)間が開業。
  • 195112月20日:吉原駅(現・本吉原駅) - 岳南富士岡駅間が開業。
  • 19531月20日:岳南富士岡駅 - 岳南江尾駅間が開業し、全線開通。
  • 19564月10日:鈴川駅を吉原駅に、吉原駅を本吉原駅に改称。
  • 19699月10日:架線電圧を600Vから1500Vに昇圧。
  • 19699月30日:吉原駅 - 左富士信号所間で電車と貨車が衝突し、126人が重軽傷を負う。
  • 19842月1日:須津 - 岳南江尾間の貨物営業廃止。
  • 19973月22日に一部列車でワンマン運転を開始し、12月12日に全列車でワンマン運転を開始。
  • 20123月:貨物列車の運行廃止。
  • 20134月1日:路線の運営を岳南鉄道から、新たに設立された子会社の岳南電車に移管。
  • 20147月18日:日本夜景遺産に認定される。

出典